ごみだまろぐ

甲虫屋のネガティブ日記

サガ県ソス市

佐賀県ってかわいそうだ。

佐賀県長崎県を通る高速道路は「長崎」道であるし、佐賀県長崎県に棲息するヒサゴは「ナガサキ」トゲヒサゴだ。


長崎県のT山系に採集に行ってきた。狙いは、とらにうす(トラフホソバネカミキリThranius variegatus variegatus)。


まずはとらにうすを落とすべく某林道へ。ここでのカミキリムシの記録は長崎県の記録の大半をカバーしているので、カミキリが採りやすいのだろうなと思ったが、予想を裏切り何の変哲のない林道といった感じだった。

花の端境期であったらしく咲いていた花は皆無だったものの、ソボリンゴカミキリOberea sobosana 、トガリシロオビサビカミキリPterolophia caudata caudata、ヘリグロリンゴカミキリNupserha marginellaなどの普通種を稼ぐことができた。初心者にとって普通種ほどありがたいものはない。

粘ってもとらにうすが採れる気配がなかったため、諦めて某山に移動した。某山は車で頂上まで上がれるので、登山が苦手な私にとってありがたい採集場だった。ここでは九州では比較的得にくいイタヤカミキリMecynippus pubicornisを採ることができた。ウリハダカエデに付いていた。

その後、ここで吹き上げ採集をしたが、ベニツチカメムシParastrachia japonensisが来たのみ。残念だった。


日が暮れると、場所を変えてナイターをしたが何も飛来せず。この場所周辺では夜見回りができそうな場所がなかったためそのまま寝ようとしたのだが、なぜか街路樹にマルツヤニジゴミムシダマシAddia scatebraeとコマルキマワリElixota curvaが集まっていたのを見つけた。マルツヤニジは初採集だったので少し嬉しかった。


2日目は某山に戻り吹き上げをしたが本当に何も来なかった。昼まで粘ってもダメだったので、イタヤの追加をとって某林道に戻った。とらにうす〜とらにうす〜とつぶやきながら採集をしたが、前日採れたものと変わらない種しか採れなかった。

まあ初めてはこんなもんだろうと自分を無理やり納得させ、帰宅した。


やはりカミキリをはじめて1年も経っていないぺーぺーには採集はむずかしい。なかなかイイものが採れない……が、頑張っていきたい。

そろそろゴミダマ分が足りなくなってきたので、来週あたり補給しようと思う。