ごみだまろぐ

甲虫屋のネガティブ日記

杉大杉

14、15日に佐賀県大分県に採集に行った。

佐賀県のT岳は、九州では貴重なブナ帯を有する山地である……といわれている。九州の高標高のブナ帯にはマルヒサゴゴミムシダマシMisolampidius molytopsisが棲息しており、T岳にももちろん棲息している。

私はマルヒサゴを集めなければいけなかったので、T岳まで採集に行ったのである。



T岳に着いて絶句した。辺り一面杉だらけであった。どうやらブナ帯は登山道を1時間ほど登ったところにあるらしい。しかもバイクから降りた直後おびただしい数のブヨに襲われて、山に登ろうという気が全く起きなかった。それに、マルヒサゴを必ず採らなければいけないというわけでもなかった。


場所を変えると言っても佐賀県の近くにいいポイントを知っているわけではなかったので、大分県に大移動をすることにした(今思えば、もっとマシな選択があった)。

昼間はクリの花を掬ったり、クリストフをたくさん見つけた土場を見たりして、夜はいつもの場所であるK岳で夜見回りをした。

K岳ではいつもお世話になっているN田さん、生研昆虫班OBのIさん、そしてカミキリ界の大御所のとある方が先に採集をされていたらしく、虫があまり採れなかった。ルリヒラタとネアカツツを採ったくらい。私はそのメンバーにびっくりしてしまい、その方とは初対面なのに全然自己紹介ができなかった。ごめんなさい!


翌日は大分県でクリの花掬いをした。ここでも九州のカミキリ屋さん2人とばったりお会いし、今年からカミキリをやりはじめた私に対し、カミキリについて色々教えていただいた。ありがとうございました。


全体的にしょうもない成果だったが仕方がない。もう佐賀県にはできるだけ行きたくないな。