ごみだまろぐ

甲虫屋のネガティブ日記

心がこもった「ありがとう」とは


Nさんと、九大M2の方々と採集へ。
ヒラヤマとニセコルリが採れると聞いていたが、私の狙いはもちろん例の珍品ゴミダマ。


天気予報や雲の動きから、大分ならそんなに天気は悪くないだろうと予想し向かう。
昨晩福岡では一日中雨が降っていたが、高標高地ではそれが雪にかわっていたのか、採集地に近づくにつれて辺りがだんだん雪景色になる。

採集地に着いたときには、雪がぱらぱらと降り始めていたが、見なかったことにして採集開始。
ここでは、同行者の方々はヒラヤマを狙っていたが、ゴミダマを狙うには環境がちょっと微妙だったので、ちょっと立ち枯れや朽ち木を見た後は木のウロをチェックするなどした。

ここではツヤヒサゴやヨツコブなどいつものメンバーが得られた。

をさをさしき虫。

次のエリアでは本命の虫狙いでただひたすら立ち枯れを見ていく。
見渡す限り木が乱立しているなかで、できるかぎりの全ての立ち枯れをチェックするのは精神的に根気がいる作業である。

しかし、この非常につらい方法をもってしても本命を見ることはかなわなかった。
この場所には一応記録があるのでいるはずなのだが、どうやら生息範囲はごく局所的のようだ。

ここではヨツボシやマルムネなどいつものメンバーが得られた。

ヨツボシゴミムシダマシBasanus erotyloides
ある程度標高がある地域では最普通種となるように感じる。


その次のエリアではニセコルリクワガタを狙ったわけだが、どういうわけか雪が非常に積もっていて、ただ時間と体力を浪費しただけであった。


結論:冬季の採集はほぼ決まった種しか得られない。