ごみだまろぐ

甲虫屋のネガティブ日記

もう学部3年の夏だ。ここまで来るのにあっという間だった気がする。

思い返せば、大学に入ってからいろいろなことがあった。もちろん昆虫関係のことで。1ヶ月くらい南の島をふらふらしたり、海外で心から笑ったり、ゴミムシダマシの先生方からためになるお話を山ほど伺ったり。


来年には院試がある(留年しなければ。危ない)。早いものだ。以前から、自分からどうすべきか考えてきた。学部卒で就職するか、大学院に進んで昆虫の研究をするか、全く昆虫とは関係のない方面に進むか。


自分には決められない選択のように思えた。自分は昆虫の研究をやりたいからこの大学に進んだのだが、調べれば調べるほど不安が付きまとった。思えば、自分はもっと早くから行動にうつすべきだったのではないか。本気で分類学の道に進むのなら報文なり論文なりに積極的になるべきだったのに、自分はただ虫を採ることに夢中になっていた。


しかし、その虫を採るという行為自体に至上の喜びを覚えていたのもまた事実だった。単純に虫を採ることは楽しい。もしかしたら、自分は分類をやりたかったのではなく、採集に勤しんでいたかったのかもしれない。いや、たぶんそうなのだろう。


こんなことを思っているので、自然と分類からは頭が離れていった。最近は流通や機械、ポストハーベスト関係の論文を読むことが多くなった。「ごみだまろぐ」が「とらくたーろぐ」になる日も近いかw ということで、最近はそっち方面の院に進む方に気持ちが傾いてきた。でも、1つ懸案事項があるので、まだ決心はしないでおく。


最後に、自分がどの道に進もうと、ゴミムシダマシからは離れるつもりはない。やりたいことがたくさんあることは事実だ。新発見や知見があればしかるべき形で発表したいと考えているし、まだ採集したい種もたくさんいる。


どの道に進んでも、後悔のないようにしたい。