ごみだまろぐ

甲虫屋のネガティブ日記

何も知らずに踊る

2泊3日で対馬に採集に行ってきた。
土曜日は3年生の先輩と、1年生の後輩(チョウ屋)と同行し、日曜と月曜はわたしひとりで行動した。
わたしの移動手段は原付だ。


対馬に行くのも3度目ということになる。正直採りたい種はもうほとんど採ってしまったのだが、何か思いもよらない虫が採れるのが対馬最大の魅力であり、また原生林が手つかずのまま残っている場所があるのもよい。

土曜日は、前回仕掛けたトラップの回収作業がメインとなった。しかし、めぼしいものは入っておらず、だめだった。

かねてから見たかったヘビ、アカマダラDinodon rufozonatum。日本では対馬のみに産する。

ギンリョウソウ。これだけごちゃっと生えていると、全くありがたみがない。

タイワンオオテントウダマシEumorphus quadriquttatus。見た目は綺麗だが、おそろしく普通種。


こんなにいるのだ。

上記の虫と同じくらい普通種のカミキリムシ。

キオビオオキノコEpiscapha flavofasciata lucidofasciata対馬特産種で、独特の色合いがすばらしいが、死ぬと変色してしまう。普通種だが、タイショウオオキノコEpiscapha morawitzi よりは少ない。

日が暮れたころに、ヒメダイコクコガネCopris tripartitus の採集にはげむ。1時間くらいで30頭以上見ることができた。

真夜中はT山に行き、採集をする。ツシマトゲヒサゴゴミムシダマシMisolampidius adachii やツシマセダカコブヤハズカミキリParechthistatus gibber tsuhimanus などがたくさんいた。

次の日は、朝は雨が降っていたので何もせず、昼ごろから活動を開始。水銀灯が結構な本数立っている場所を見つけたので、ここで夜まで待つことにする。
余談だが、対馬の街灯のLED普及率は物凄く高い。街灯回りがしづらい島である。

それで、夜になったが甲虫の飛来はほぼなし。がっかりした。夜10時を迎えたところで再度T山で採集。午前中に雨が降ったおかげか、昨日よりも虫が多かった。
それでも、めぼしいものはなし。

そのまた次の日、この日は夜になる前に船で福岡に帰るので、ゴミダマ採集の本分である夜まわりができない。
したがってモチベーションは低かったが、それでも適当な林道に入り、ひたすらビーティングをして、後輩のおみやげをつまむなどした。


これで今回の採集は終わりである。なんか、予想通りというか、採ろうと思った虫は採れたが、その上の虫は採れないという、ちょっと消化不良な感じのする採集だった。みんながアッと驚くような、そんな虫が採りたかった。。。

(追記)ソーティングしてたら、対馬新記録くさいのが採れてた。ちょっと調べてみないと。