銃声の中で
2/8でようやく 1 年後期の期末試験が一通り終了したため、採集に行ってきた。
今回は自分 1 人で、志賀島まで自転車で行った。
志賀島は箱崎キャンパスから近い、という考えがあったのだが、実際はそんなことはなく、片道で 90 分以上かかってしまった。
志賀島は、竹林とスギ林が全体の植生の6割くらいを占めている印象で、あまりいい環境とは思えなかった。
それらの間にちょこちょこと良さげな二次林があったので、そこに焦点をしぼって採集するようにした。
午前中は材を中心に見ていたのだが、中に甲虫が入っている物は多くないようだった。
なぜかカブトムシの幼虫が入っている材が多く、大変萎えた。結局午前中の結果は、UlomaとクチキムシAllecula melanaria数頭、イチモンジハムシのみ。
午後も午前中の延長のような感じでやっていたのだが、ふと立ち枯れを見つけて、樹皮をそっとめくってみると……
写真がブレてしまって分かりにくいが、Platydemaが集団越冬している。
おそらくいつもよく見る種であろうが、冬に見れるとはうれしい。
さらにめくったところを確認してみると、
シーズンの常連がたむろしていた。
特に目新しい種ではないが、冬季の採集はどうしても採れるゴミダマがUlomaとかMisolampidiusばかりになってしまうので、新鮮だった。
立ち枯れの裏にまわると、樹皮が大きくめくれていた。こういうところに、大型のゴミダマが隠れているんだよなあ……と思いながらそっと確認する。
やはり。お馴染み、ユミアシゴミムシダマシPromethis valgipesがいた。思い通りの展開に、ニヤリとしてしまう。
その後も採集を続けたが、なかなかいい環境が見つからず、日も傾いてきたので取りやめに。
こんなところで、今日の採集は終了した。
自分 1 人の採集は、他人と同行しているときと違って、自由度が高いためにかえって難しい。
言い換えれば自分の採りたい虫をピンポイントで狙える採集ができるということでもあるが、それを実現できるには高い技術と豊富な経験が必要になってくるだろう。
春休みに原付を買いたいと思っているので、来シーズンは必然的に単独での採集が多くなると思うし、自分でもそうしたいと思っている。そのために、今なるべく経験を積んでおきたい。