泣くな何度採集品落としても 泣くな貧果ばかりの採集も
四国へ採集に行ってきた.目的はマルヒサゴゴミムシダマシMisolampidius molytopsisである.
え,マルヒサゴ???そう,マルヒサゴである.九州では通算で100くらい見てるんじゃなかろうかというあのマルヒサゴである.
今回はフェリーで行くことにした.途中で気付いたけど陸路で行ったほうが安上がりだ.
着いた.
こっからは電車でレンタカー屋さんへ.
デミオくんでした.
このデミオくん,ボディは傷だらけ,アクセルをちょっと踏めばF1カーのようなエンジン音,ブレーキをちょっと踏めば甲高い悲鳴を上げる,素晴らしい挙動を見せてくれた.
このまま石鎚山までレッツゴーだ!!!
……え?こんな細くてクネクネした道行くの……?あれ……?
……まあなんとか登山口まで来れたので,山登りを開始する.
歩きやすい道だなー.虫はまったくいないけど.
あれ?このあたりからいるはずなんだが…….
????全く虫が採れないまま午前中が終了してしまった.これはおかしい.
マルヒサゴなんてどこにでもベタベタといるもんでしょ?
午後からはちょっと本腰を入れて探してみよう.
まずは良さげな立ち枯れをチェック.いない…….
この倒木は?いない…….
この立ち枯れ.スカ…….
なぜなんだ〜〜〜〜〜!!!!
自分はクソド下手だけど,それにしても少なすぎる.
この倒木!いない!
この立ち枯れ!いt……キノカワゴミムシかよくたばれ
この倒木!はいいません!
この立ち枯れ!いn……でっ出たぁ〜〜〜〜〜!!!!!!!
2平方センチくらいの狭い樹皮下にイシヅチヒサゴとマルヒサゴが!!!
イシヅチヒサゴミムシダマシMisolampidius hisamatsui.
イシヅチヒサゴは今回の裏ターゲットだったので嬉しい.初採集だ.
マルヒサゴは即エタノール風呂にドボンしたので写真はなし.
こんな感じの立ち枯れにいた.むしろこれにいなかったらどこにいるんだという感じ.
もっと出てくるだろうと思ったが,意外にもこれ以外に追加は出なかった.
う〜ん……
もっと山道を進んでいくと,同じような立ち枯れがいくつか見つかったが,どれを探しても何もいなかった.なんでなんだよ!
ここでタイムアップ.結局マルヒサゴは一つだけ.ウソだろ…….
走りながらいい場所がないかと見回ったが,そういう場所は残念ながらなかった.
ヤマブドウとサルナシはいっぱいあったが.
そんな感じで下界におりて,愛媛在住の虫屋さんのお宅にお邪魔させていただいた.
今回,石鎚で採集するにあたって,情報をくれた人である.虫談義をしながら,コレクションを見せてもらった.
その人に「全然ヒサゴ採れなかったです(泣)」と泣きついたら,石鎚ではそんなもんでしょと衝撃の返答が.
まじっすか????九州では掃いて捨てるほどいっぱいいるのに??????
まあ明日頑張るしかあるまい.
結局シャワーと寝るところまで提供していただいた.本当にありがとうございました.
次の日.
また石鎚へ向か……う……
なんか凄まじい土砂降りなんですけど.
結局この日は採集できませんでした.
結局,マルヒサゴが1つだけという大貧果に終わった.こんなに薄いとは…….
やっぱり濃い場所でばかり採集していると採集が下手になるな.
今回はマルヒサゴが1つ採れればクリアというわけではないので,何度も通うしかないなあ.